カウアイの講義、サシンこそあまり撮ってこなかったんですが、ほかにもいろいろと講義を受けました。
しょっぱなは、クム・ビッキーホルト・タカミネさんとクム・カジメロさんにクム・マイケルピリパンさんの3人により「アンティマイキを語る」って講座。あっつい体育館の座席でマイクがないので聞き取りつらい講義でしたが、今のフラの「ハーラウ」スタイルを築いた伝説のクムフラ・アンティ・マイキのことを丁寧に、愛情たっぷりに語ってくださいました。「アロハカウアイ」というmeleをアンティ・マイキが作った背景やら歴史やらを教えてくださり、あまつさえ、最後はカジメロさんのアカペラでビッキー先生とピリパン先生がこの曲でフラをご披露くださりまして、いやはやいいもん見せていただきました。
その他、クム・ケオニ・クオハさん、カイナニ・カハウナエレさんと、クム・コーディ・プエオさんとでミッドウェイ諸島の小さな孤島に生息するアホウドリや、シーモンク(あざらし)の保護をmeleにした、曲の説明、曲ができるまでの背景と、それら絶滅種保護のための環境整備運動をどう展開しているか、なんていう講義も受けました。講義のお題は「No ka Nu’a Manu: Song Composition as Resource Management Activity」ってなやつでして。
もう、こればっかしは全然わからないだろうな、と思って望んだら、身を乗り出して聞き入る面白さ。ビデオもOKだったので、撮影までさせていただきました。
ハワイの人々は、フラだけでなく自分達の周辺の自然をいかに大切にしてるか、そしてそれを子孫までどうやって受け継いでいくかを真剣に考えてるんだなと、感心いたしました。そのことについてハワイ語でmeleを作り、のちの子供たちに伝えるという活動。己に振り返ったら、そんなことしてるか?と。消費するだけ、削るだけ削って、子孫のことなんか何も考えてないズブンに反省すること多数。
これまた横向きですんまそ~~ん。これがその環境保護活動の講義。遠くにカイナニさんがいるのがわかるでしょうか?
講義のどれもこれも、最初はオリで始まります。厳粛な気持ち、「ハワイ」を学ばせてもらってるという殊勝な気持ちになります。
その他、すごいのは毎晩、習ったフラをお披露目する夜のコンサートのこと。
参加初日はカレッジ内の立派なホールで特別公演「ハラウオケクヒ」の1時間の舞台がありました。1時間もたっぷりあのハーラウのカヒコを目の前で見られるのです。
もちろん痛む腰をさすりながら、早々と並び、前列の席をとり、文字通り目の前で、汗がとんでくる席で圧巻のカヒコを堪能させていただきました。
これまたカンファレンスに参加の受講生はタダ!地元の人はたった10ドル!
次の日は野外でのコンサートでしたが、せっかく習ったフラもこの腰でお披露目には不参加。ホテルで休んでようかと思ってた晩は、クム・ケアリー・レイシェルのコンサートだっていうじゃありませんか。
なので、これまた腰をヨロヨロさせながら、会場に行くと、ここでも地元のハーラウやハラウオケクヒのカヒコパフォーマンス。連日鼻血ブーなフラを見ることができて、しばし、痛む腰も忘れるほどでした。もちろんサシンすら撮らず、夢中で舞台を見入っておりました。
そして、「どんどん踊って~~」とのケアリーのお誘いに、クム・レイナニリベラボンドさんや、もう「あ!」「お~~~!!」という有名どころのクムが出てきて素敵に舞われてくのに、うっとり。
もちろん地元の人々やメインランドやら、いろんな国からいらしてる老若男女がステージ前の芝生の上で、踊るわけです。盛り上がらないはずがなく(笑)
ステージ周辺では、テントで出店がにぎわって、食べ物からグッズまであれやこれや。ほぼ毎晩祭り状態で、腰さえ痛まなかったら、間違いなく連日通っていたでしょう。
構内は、そんなわけで有名ミュージシャン&クム&ダンサー&レイメーカー&クラフター等々、日本に連れてきたら、どんだけ~~~というみなさんが闊歩しておりました。
初日にヨロヨロ歩くアテクシが建物に入ろうとして、後ろからドアを支えて開けててくださったのは、クム・ケアリーさんでございましたっけ(笑)。
他にも在来種を外来種から守る草刈と環境保護の講座も受講予定だったのですが、これも遠方までの移動にトレッキングに草刈までしなくてはならないので、キャンセル。
今回は、ギックリ腰に祟られましたが、その分受講した講座をたっぷり集中して聞くことができました。
最後の草刈の講義をキャンセルして、ゆっくりカウアイ半周のドライブへ行きました。
ここは眼下にタロイモ畑が広がる場所。
どこのエリアに何が保護されて生息してるか詳しい案内図があります。
そして、雨の中初めて訪ねた「ハナレイビーチ」。映画「ファミリーツリー」でジョージクルーニーが妻の不倫相手を追い詰めるビーチです(笑)
せっかくかなりの山道を超えて訪ねたのに、ハナレイは雨でした。
車を止め、ハナレイを散策し、ふと横をみたら、なんとクム・デシルバ先生が、ご主人と二人、ハウマナのみなさんにカヒコのレッスンをしてらっしゃいました。
パフを使って、ハナレイに関するカヒコでノホスタイルのレッスンでした。
ハナレイ、その場所でハナレイに関するmeleをレッスンしてもらえるなんて、うらやましかった~~~~(笑)。
そして、その後カウアイ一番端っこのハエナ公園までいって「ニイハウシェル」でも探そうか?などと言ってたら、なんと車を止める場所がないほど、混んでて。あきらめてUターンして、これまたアナホラなどを通過して、なんと真反対の「ワイメア・キャニオン」まで走破。
途中、ハナレイの村でお昼を食べて、散策タイム。の~んびりひなびた村はマウイのパイアみたいで、すごく好きな場所になりました。大きなホテルもなく、こじんまりとして、そしてやさしい村ハナレイ。
途中、景色のよいとこに車を止めて、砂浜におります。
「ちくしょ~~~~!ぎっくり腰のばかぁ~~~」と海にむかって雄叫びをあげ、ストレス発散(爆)
今回の相棒はこいつでございました。
ハナレイの町の端っこにあった、ジューススタンド。好きなフルーツをその場で絞って、ジュースにしてもらえます。
パイナッポーやらショウガやら、ウコンやらバナナ、マンゴー、パパイヤと歌にできそうなフルーツがたくさんありましたよ。
山の方をみれば、いくつもの滝が白い筋をつくり、それはそれは壮大で神秘的な眺め。
こんなとこも素敵。そっけないナイロン製じゃないんだものね。
このお店、ぜひとも立ち寄りたくてこの町に来たのですが。そう映画「ファミリーツリー」でジョージクルーニー扮するお父さんと娘達が食事を楽しむシーンに使われた「ブッバ バーガー」です。なんてこたぁない、ハンバーガー屋さんなのですが、この通り長蛇の列。あきらめて違うお店に入りました。
ショップもこじんまりしてかわいいお店が多かった町ハナレイ。
いいなぁ、こんなお庭。山形じゃ間違っても雪でつぶされるね(笑)
滝が豊富な雨によって作られます。そうカウアイ島は「世界一」の降雨量を誇る場所なんですよ。
建物はやっぱりヤシの木より低いわけでして(笑)。
これ「ブッババーガー」のメニューです。「テリヤキ」が圧巻で、人気メニューなのでした。
気が付けば、お腹がグウグウ。
怪しい黒豆付きのタコスはかなりいけました!( ̄~; ̄) ムシャムシャ
とっても混んでたけど、ウェイトレスのオネーちゃんは愛想良くてチャーミングでした。こっちはスマイルがチップに直結するから、どこにいっても、そこそこ愛想がいいのが普通。サービスを受けてないと思えば、チップは少なく、素晴らしいサービスならば、多めにと、基本給が安い賃金体制のハワイ、チップは不可欠なんですね。
途中ワイポウリのショッピングエリアにいた、お留守番のワンコ。ってかさ、炎天下飼い主待ってるのが、あたしゃかなりかわいそうだと思いましたが。(o ><)oもぉぉぉ~っ!!
さて、その後走りに走って、ようやくついた「ワイメアキャニオン」。カウアイ島の誇る大渓谷です。
渓谷の中を「白い鳥が飛んでるなぁ」と思っていたら、なんと、鳥ではなくて「ヘリコプター」でした(笑)。
右手をみれば、海。
カウアイ島に「サザエさん」降臨!(爆)毎日ロキソニンをがぶ飲みしては激痛と戦い、もはや精魂つきはて、抜け殻寸前のアテクシでございます。
なもんで、ここでもストレス発散!「ぎっくり腰のばかやろ~~~~~」(笑)
そうしてカウアイ島滞在は無事なんとか終わったのでございました。