先日初めて「ベリーダンス」の舞台を仙台に見に行って参りました。
お題は「東北ベリーダンスフェスティバル」。
東北でベリーをしてる生徒さんの発表の場も兼ねて、震災で元気をなくしてる人々にパワーとラブ注入ってのが目的で開催されたもの。その目玉となるのが二部構成の後半に出演くださる「木村カスミ先生」の公演。
この木村カスミ先生、先日のブログにも書いたけど、エジプト政府公認の唯一の外国人日本人ダンサーとしてエジプトはカイロ在住で、現地で長年「プロダンサー」としてご活躍なさってるお方だったのであります。
今回、私のスタジオをシェアしてくださってるベリーダンスのエリカ先生が、その公演の貴重なチケットをプレゼントして下さり、以前より見たいと思ってたベリーダンスを初めて見に行ったのでありました。
今月始めにお会いした「木村カスミ先生」と、エリカ先生のご出演は第二部。
一部の出演者は「東北」で震災にもめげず頑張ってるいろいろな教室の生徒さんの発表という感じで、皆さんエネルギッシュに華麗に踊っていらっしゃいました。
正直「初ベリー観戦」のアテクシは「ふ~~ん。こういう踊りなのかぁ」ともっぱらステップやらカウントの取り方やら、小道具の使い方、振り付け等、自分なりに色々頭の中で分解しながら見ていたんですわ。「あ~~、フラと全然違うよ」とか「へ~~、あの筋肉をこういうふうに動かすんだ」「この間合いでこんな動きするんだ」とか。
ダンサーのロングヘアーも立派な踊りの「道具」として振り回すのも面白かった。
でね、上手なの、皆さん。そりゃそうだ、この日のために一生懸命練習したんだもの。衣装もキラキラ派手やかで素敵なの。できればワシも着てみたい(笑)って思ったよ(^▽^;)
でもね、中には「ベリーのカッコして舞台に上がってそつなく踊る自分にうっとり」ってレベルの人も居て。
(━_━)ゝウーム こんなものなの?
と正直思ったアテクシ。
で、休憩挟んでの第二部。
まずは、エリカ先生がデュオで登場。そしてそのあと客席の扉が開いて、ピンスポが当たったそこには、男性4人が担ぐお越しに乗った「木村カスミ先生」がクレオパトラの様相で、お出ましになったのです。(もちろんこの男性もクレオパトラの侍従のような出で立ちでした!)
キャ~~~~~~~~~~~~~~o(≧∇≦o)(o≧∇≦)oo(≧∇≦o)(o≧∇≦)oo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o!!
会場内のテンション一気にアゲアゲ!!!。
そして初めて生で見る「木村カスミ先生」のベリーダンスに、アテクシは正直圧倒されました。
ってかさ。
すっげ~~~~~~~~~~~~~~~~~!
って思った!マジ!
何アレ?!
会場内の空気を一気に染め上げてく、あのエネルギー。間合い、呼吸、笑顔、泣き顔、苦悩、歓喜、乱れる黒髪、飛び散る汗。
文章力なくて、すんまへん。(笑)
全身をあますとこなく使い、魂から舞う「踊り」というのを初めて見させていただきました。
ってかさ、カスミ先生お肉たっぷりついていて「ワタスのようだぁ!!!」と思わず喜んじゃったのはおこがましいお話ですが。(笑)
その肉がね、正直たまらなく美しかったんです。
お腹の肉。胸の肉。腕の肉、背中の肉。モモの肉。
肉という肉全部が躍動してる。
肉って素晴らしい!
アラブ社会では女性の肉付きのよい方が好まれる、なんてのをチラリと昔耳にはしたけれど。
それが初めて納得できました。
それまで出てきたダンサーさんの素晴らしくスレンダーで長い手足の肉体も素敵だったんだけどね。
カスミ先生の全身全霊を、見ちゃったら、「肉なきゃ、だめっしょ~~~」と正直思った訳よ(笑)。
バレーもあの肉体美といい、コンテンポラリーもクラッシックも好きです。
もちろんフラもすごいと思うし、好きだし、だからやってるわけで。
でもね、それと次元が違う凄さをみることができました。
自分のボキャブラリーの足りなさ加減をこういうとき情けなく思うんだが。
言葉じゃうまく言えない。
うまく言葉じゃ書けない。
それぐらいすごかったの。カスミ先生の舞踊が。
先日カスミ先生のことを「菩薩だよ」ってもう一人のワタスが思わず言葉にしちゃた訳ですが。
菩薩様が舞ったら、きっとあんな風にエネルギーと愛を放出するんだろうなぁ、って真面目に思いました。
はぁ~~~~~。
公演終了後、客席を見回せば、場内の皆さんもなにやら上気しきっちゃて、皆さん風呂上がりのようなお顔付きをしてらっさいました(笑)
って、そういうワタスものぼせた顔してたと思うんだが。
そしてね、思ったさ。
次元が違うすごさにはたどり着けないとしても、凡人の自分レベルにできる努力は
やっぱ「顔」だよって。
踊りの感情を「顔」に出さないと、なんにも伝わらないんだって。
ただ、笑ってりゃいいってもんじゃないでしょ?ともハワイのクムからも何度も言われたし。
「日本人、みんな笑って同じ顔して踊ってる。違ウヨー」といつも注意してくれるのは、クム・ラヒラヒことジーナ先生。
何度も言われるから「日本人って感情表現顔に表せないんじゃないのかな?」なんて消極的になってましたが。
カスミ先生の表情はすごかったよ。瞬間瞬間変わる、千差万別←例えが合ってるのか?(笑)
変幻自在。
曲の意味なんて全然わからなかったけど、その表情で何を言わんとしてるか通じるんだって。
究極見せられちゃうと、いとも簡単にすごいことやってるから、自分もできるだろうなんておこがましくも思っちゃうけど。
道のりは遠いのでございました・・・・・_| ̄|○ガックシ・・・・・
第二部の始まりで、エリカ先生がバックベンドしたら頭のバンドが落ちちゃったのに、ドッキリ。
フラでヘアクリップとか落ちちゃったら、途中で拾うのは厳禁なんだけど、どうするのかな?と思ってたら、
カスミ先生が絶妙のステップと間合いで、それを舞台後ろにスコーンと蹴って、ダンサー達が引っかからないようにさばいたのには「さすが!」と唸っちゃったアテクシでございました(笑)
こういうの百戦錬磨っていうんだろうね(笑)
あ、フラの舞台でもし落し物が発生しちゃったら、フォーメーション崩れてもいいので、それを踏んで踊ってはいけないんですぜ。(笑)どうか避けて踊ってください。それはそれでフラのお約束ごとってことで。
あ~~、またいつか見てみたいベリーダンス。もちろんカスミ先生の舞台を。
今回面白かったのが、ベリーをしてる女性の雰囲気。
フラはフラで独特の雰囲気があって、いかにも「フラしてまっせ~~~」というギラギラの人から、そこいらのおばちゃん風情(ワテのことだす)まで色々いるんですが。
ベリーはベリーでこれまた独特な雰囲気の女性がたくさんお出ででございました。外人の女性もチラホラ。
舞台の最後の最後で客席にダンサーの方が降りてきてくださり、客席の人々も立ち上がり、皆でなんか有名な曲を踊ったのですが、(あたしゃ誘われたけど、踊れませんでしたわ・笑)そこで外人の方がトランス状態で踊り狂っていたのがこれまたすごかったのでございました(笑)
ビバ!ベリーワールド!!
今回のフェスティバルまでどれだけ大変だったか、エリカ先生!
どうかエネルギーまた充電して、頑張ってくださいませね!貴重なチケットありがとう!
しかし、こうして異種業種?の分野の踊りを見るというのは、とっても大切で勉強になって、今までにない経験ができるんだと改めて感じた舞台でございました。
もっといろんなものを見よう!と思った春の夜でございました。
素晴らしい、美肌に美声、そしてパッションの女性でございます。「木村カスミ先生」