震災後、早くも2週間以上、まもなく3週間になろうとしています。
被災地の人々の援助の格差が浮き彫りになる中、それでも復旧にむけて大動脈である交通、物資がどんどん東北に流れ込んできています。
我が家はといえば、相変わらずのガソリン・灯油不足は解消できてませんが、それでも普通に生活できてます。
巷では、私が悲壮感に包まれ、泣いて引きこもりをしてるという噂が流れてるようですが(このHPを見ればそう受け取れる!と夫に叱られた・笑)全然元気です!大丈夫ですよ!暖房なしの我が家ですが只今、室温10度もあります(笑)。いっぱい着こんで動いてます。
なんと20年ぶりに乗る自転車で近所をうろつき、所用を済ませ、汗をダクダクとかいてる日々です。大体が車社会の山形。ガソリンがなくて動かせない車を横目に、自分の足で漕ぐ自転車のペダルは重たかった~~~。
そんな中世間では自粛ムードが高まり、もちろんそれに賛同することもいろいろあるのですが、甲子園が始まりました。その開会式で、人生もっとも心に残る選手宣誓を聞き、胸が震えました。
創志学園(岡山)野山慎介主将(2年)
宣誓。 私たちは16年前、阪神・淡路大震災の年に生まれました。 今、東日本大震災で、多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。 被災地では、全ての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。 人は仲間に支えられることで、大きな困難を乗り越えることができると信じています。 私たちに、今、できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。 「がんばろう!日本」 生かされている命に感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。 平成23年3月23日
この立派な言葉を一字一句心の底から「言葉」として発し、宣誓した野山君。16歳という青年が、こんな力強く思いやりと希望にあふれたことを言えるなんて。ご本人ももちろん、親御さんも周囲の関係者の方々もきっと素晴らしい方達に違いないと思いました。そして居並ぶ選手皆の顔が真剣真摯精鋭で、この子達の顔を見ただけでも「日本に未来はある」となんだか猛烈に嬉しくなってしまいました。
そして、被災後お教室の開始もどうしようか迷いに迷っていた私の背中を、この言葉が押してくれるような気がしました。
まずは、前に進まなくては。
今のこのネット社会。テレビ・ラジオでは絶対流さない、被災後の無数な凄惨極まる映像写真を見ることができる現実。頭上を飛んでくヘリの爆音に、その映像が重なる。どうしたらいい?何ができる?ともどかしい感情に揺さぶられ、でも何もできない、しない自分にただ時間は過ぎていきました。
メディアでは「震災泥棒は極刑に処せ」とありますが、家も家族も失って、何もない地獄の中で、被災地で亡くなられた方のご遺体から財布を抜いて現金を盗る姿に、私はそんな言葉は言う資格がないと気付きました。「自分がこうなったらどうする?」と。着の身着のままで逃げ、すべてをなくし、それでもモノを買って食べて生きてかなければならないことになったら、自分はどうしてしまうのだろうと。もちろん被災者以外の火事場泥棒的な犯罪は重刑当然ですが。そして避難場所に行かず、壊れた家の中で被災してる人に救援物資がいきわたらない現実。
だから「お教室4月再会予定」を連絡した先々で「こんな時にフラなんかやる気にならない」「何を考えてるんだ」「ガソリンがなくてレッスンにいけない」という数々のお叱りをいただきました。
正直5月連休明けを教室再開にしたらどうかと自分なりに思ってたのですが、早くレッスン再開を希望する方もいて、「これる生徒さんだけでもレッスンをしなければ」とようやく決めたのでした。
同じ県内でも大した被害もなく、物資もガソリンもそこそこ手に入る人もたくさんおり、地域によって大分差があるのも時間経過とともに知りました。普通に生活できて、ニュースでも綺麗な部分しか流さないのを、見れば早く「普通」に戻りたいのだなと。
だがしかし。大災害による人の死と破壊を目にしても、自分が平気ならすぐ「hula」したいという気持ちに、私はどうしてもどうしてもなることができませんでした。正直、もうこの先、「Hula」をできないかも・・と。
誤解のないように書きます。これが今回の震災に遭われず、普通に暮らされてる方々に向かって言ってるのではありません。私自身の私だけの気持ちです。ましてやあの揺れを経験し、恐怖と絶望を味わった身として、自分がその後平気ならすぐ踊れるかって・・・・。こんな気持ちのままじゃフラなんかできない、と思っていたのです。
でも、日々いろんな方からの励ましをいただき、そして世界の人々が日本のために祈ってくれてる事実。
被災地の方々はもっと辛いんだ、動ける自分が動かなくてどうする、と思い直すことができました。
「Pray for Japan」 ほんとに今の私にはそれしかできない。
「Play for Japan」 そう。動かなければ、今から。
創志学園(岡山)野山慎介君の
人は仲間に支えられることで、大きな困難を乗り越えることができると信じています。 私たちに、今、できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。
の言葉を胸に、まずは、足もとがどうなるか見えてない状況だけど、一歩踏み出さねばと思ってます。
お叱りや諸事情を考え、5月連休明け、お教室再スタートにしたところもありますが、来月スタートのお教室の皆さんと頑張っていかねば!と思っています。
なんのためのフラ?アロハの心のフラ?いいえ、自分のためのフラです。
自分が元気になれるのがフラだから。それしかないから。自分が充電できなきゃ「楽しく」も「元気」もないんだという当たり前のことに今回気付かされました。
なんだか勝手なこと言ってると思われても仕方ないけど。それが正直な気持ちです。
次回からは気持ち切り替え、「元気」がでるようなHPにしなければ!
頑張ります。
そして万かんの思いを込めて「Pray for Japan」。